苫小牧市内の子どもの福祉や健全育成、教育などに携わる機関でつくる市要保護児童対策地域協議会(松村順子会長)の実務者会議が2日、市職員会館で開かれた。構成機関の代表者ら35人が出席し、大人に代わって家族の介護や看護などをする18歳未満の子ども・ヤングケアラーへの正しい理解や関わり方を学んだ。
講師はケアラー支援ネットワークえべつケアラーズ(江別市)の加藤高一郎代表。同団体は2015年から家族をケアする人(ケアラー)の相談に対応しており、加藤代表は「ケアラーの多くは頑張り過ぎてしまう」と指摘。特に子どもが担っている場合はその傾向が強く、一方で「相談しても仕方がない」と諦めてしまっているケースも少なくないことを説明した。
ヤングケアラーと関わる際は▽本人がヤングケアラーと認識していない可能性も考える▽家族のケアを担っていることを否定しない▽まずはじっくりと話を聞く▽家庭の状況を公にしたくないという気持ちに配慮する―などの注意点を挙げた。過去にはドラッグストアの店員から「決まった曜日に大人用のおむつやお尻拭きを買いに来る学生の様子が気になる」といった情報提供や、「自分の友達がヤングケアラーかもしれない」と子どもからの相談があったことも説明し、「学校現場以外にも気付きの場はある」と述べた。
講義の後、出席者は7グループに分かれ、それぞれの立場からヤングケアラー支援に対する考えや疑問点などを話し合うグループワークを実施。「ヤングケアラーかどうかの前に、まずは子どもの話をしっかりと聞くことが大切なのでは」「高齢者を見守る既存のネットワークをヤングケアラーの見守りにも生かせないか」などの意見が出された。
















