生理痛を疑似体験 女性への配慮考える 苫小牧市主催

生理痛を疑似体験 女性への配慮考える 苫小牧市主催
生理用品の種類を学ぶ参加者

 腹部に電気刺激を与えて生理痛を疑似体験する、苫小牧市主催の生理痛体験ワークショップが6日、市役所で開かれた。企業、市民団体の代表者や市職員など男女約20人が参加し、生理痛のつらさや痛みの感じ方の個人差を体感。生理痛に悩む女性に対し、職場や社会の中でどのような配慮ができるかを考えた。

 男女平等参画社会の実現を目指し、市長が多様な立場の市民と意見を交わす市の事業「市長とジェンダーミーティング」の一環。市長が欠席のためワークショップ形式にした。

 疑似体験には大阪の企業・大阪ヒートクールが協力。奈良女子大の大学院生の研究をきっかけに同社が開発した生理痛VR体験デバイス「ピリオノイド」を用意した。電気パッドを下腹部に貼り付け、筋肉に刺激を与えることで痛みを感じるという機械で、同社の伊庭野健造代表が操作した。

 おなかを押さえて「痛い、痛い」と顔をしかめる人や、「痛くて汗が出てきた」と驚く人、痛みを逃すような体勢を探して立ったり座ったりする人、「思ったよりは痛くない」と話す人など、体験者の感じ方もさまざま。生理用ナプキンやタンポンを手に取って使い方や感触を確かめる時間も持たれた。

 市健康支援課の石澤竜太さん(43)は「何とも言いようのない痛みで初めての感覚」と実感。性教育に携わる市内の助産師中田知穂さん(38)は「このような機会が増え、痛みだけでなく生理時の不快感や経血の漏れへの不安などにも理解が広がれば」と期待を述べた。苫小牧埠頭の森賢次さん(44)は「就業中に時々、おなかを押さえてつらそうな女性がいることを思い出した。学びを生かして配慮していきたい」と語った。

 同社によると、ピリオノイドを使った体験ワークショップは道内初で、自治体が主催する形では国内初という。同社CCOの吉國聖乃さんは「単に痛い痛くないだけではなく、人によって感じ方が違う点も知ってもらうことで、思いやりの気持ちを互いに持ち合うきっかけになれば」と語った。

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