苫小牧市美術博物館で10日、企画展「鹿毛正三(かげしょうぞう)―アトリエ”薔薇絵亭(ばらえてい)”より―」が開幕した。苫小牧を代表する風景画家鹿毛正三さんの生誕100年を記念した作品展で、未発表作品を含む81点を展示。来館者は色彩豊かで、力強い作品をじっくり堪能していた。
鹿毛さん(1923~2002年)は根室市出身で、6歳で苫小牧に移住した。苫小牧工業学校(現苫小牧工業高)を経て、帝国美術学校(現武蔵野美術大)に進学。油彩を学んだ後、苫小牧市内の中学校で教員を務める傍ら、制作活動に取り組んだ。
同展では、同館所蔵作品15点と鹿毛さんの自宅兼アトリエ「薔薇絵亭」に保管されていた油絵66点を、四つの章に分けて並べている。ウトナイ湖や残雪の樽前山、紅葉の北大演習林など苫小牧の景色をはじめ、絵の勉強で渡欧した際に見たパリやアテネの街並みを描いた絵画などが目を引く。
未額装の作品や妻の千鶴子さんを描いた絵、直筆の原稿、スケッチも飾られている。
10年前から水彩画を学んでいるという、市内有珠の沢町の西方礼子さん(67)は「1枚1枚緻密に描かれ色鮮やか。構図も勉強になった。深く鹿毛さんの作品を味わえた」と満足そうだった。
企画展担当の立石絵梨子学芸員は「早春を感じられる風景作品も多いので、一足先に春を感じに足を運んでは」と来館を呼び掛ける。
展示は3月24日まで。
















