苫小牧市は14日、2024年度各会計予算案を発表した。一般会計は、23年度当初比7・1%増の883億3100万円。3年連続で前年度を上回り、記録が残る1981年度以降の過去最大も2年連続で更新。主要事業や人件費、扶助費などの増加が背景。子どもや子育て支援も拡充し、47新規事業を盛り込んだ。岩倉博文市長は「財政基盤を揺るがすことなく、まずまずの形で編成できた。子育て支援では、家族そろって幸せな人生を送る国になってほしいという思いを込めた」と述べた。
4企業会計、3特別会計を合わせた予算総額は1449億900万円で、前年度当初比4・7%増。現在の会計数となった16年度以降、過去最大となった。
一般会計の歳入は、柱の市税収入は1・8%減の283億3300万円。国が6月以降に1人当たり4万円を定額減税するのに伴い、個人市民税の減を見込む一方、その振り替えとして地方特例交付金は437・8%増の9億6800万円とした。
歳出は、苫小牧市民文化ホールの整備や自治体情報システム改修費の増額で、総務費が55・8%増の100億5400万円。民生費も同3・1%増の298億9800万円で、子育て支援医療費助成の対象年齢拡大などを盛り込んだ。一方、土木費が同7%減の75億6800万円で、道路メンテナンス補助事業や市営住宅の改修費が減った。
主要事業費は22・8%増の227億5200万円。新規事業のうち、子育て支援医療助成事業1億2700万円は、子育て世帯への支援として8月以降、通院助成を現在の小学校入学前から高校卒業まで拡大。幼稚園などに複数の子どもが通園する世帯に対し、第3子以上とした副食費の無償化も、第2子まで拡大するため特定教育・保育施設等副食費無償化拡大事業2700万円を計上した。
脱炭素社会の実現に向けては、国の交付金を財源に脱炭素先行地域づくり事業4000万円で、勇払地区向けの住宅用省エネ、再エネ機器設置の補助を行う。前年度に引き続き実施するゼロカーボン×ゼロごみ大作戦は、出前講座や生ごみ減量、ごみ拾いイベントの実施などの事業費680万円とした。26年3月の開設を目指す苫小牧市民文化ホールの整備運営事業費は42億5200万円で、主に建設費に充てられる。
岩倉市長は市議会定例会の22日招集を告示。予算案をはじめ議案38件、陳情1件、報告1件の計40件を提出する。
2024年度の主な事業 (◎は新規事業、〇は事業名を変更、その他は継続)
子ども、子育て応援
◎子育て支援医療助成事業1億2700万円
◎特定教育・保育施設等副食費無償化拡大事業
2700万円
◎中学進学祝い制服等購入助成事業2300万円
〇妊産婦支援事業1600万円
人口減少対策
〇移住・定住・関係人口促進事業3300万円
◎外国人受入企業支援事業400万円
・市総合戦略推進事業760万円
・ふるさと納税普及事業10億800万円
医療、福祉
◎医療的ケア児等支援事業390万円
◎骨髄ドナー助成事業50万円
・高齢者等緊急通報システム設置事業1800万円
◎ヤングケアラー支援条例啓発事業270万円
経済、文化
・企業立地振興条例助成2億8000万円
・創業促進・商業にぎわい事業2300万円
◎次世代半導体関連企業PR事業560万円
・苫小牧市民文化ホール整備運営事業
42億5200万円
脱炭素・環境
・ゼロカーボンハウス促進補助1億1000万円
◎脱炭素先行地域づくり事業4000万円
・ゼロカーボン×ゼロごみ大作戦!680万円
・霊葬場大型炉整備事業7400万円
公共交通、消防
◎とまこまい版MaaS構築事業9300万円
◎市内路線バス通学定期代補助事業2400万円
◎東胆振消防指令業務共同運用事業5700万円





















