道経済産業局と陸上自衛隊北部方面隊は15日、厳冬期における地震やブラックアウト(大規模停電)を想定した燃料供給の訓練を、苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所(山岸孝司所長)で行った。関係者約30人が連携を確認しながら、燃料の模擬充填(じゅうてん)などを繰り広げた。
2011年の東日本大震災で、民間による輸送力の限界が浮き彫りになったのを受け、15年度から道内各地で合同訓練を実施している。一年間に複数回訓練した年もある一方、新型コロナウイルス禍で中止した年もあり、今回は計10回目。苫小牧は昨年に引き続き訓練場所となった。
今回も18年の胆振東部地震を教訓に、道央圏で大地震やブラックアウトにより、燃料の民間輸送が困難となり、陸自北部方面隊が出動する想定。15日に同製油所で燃料を取得し、16日に札幌市の病院や配水センターなどに届ける訓練などを繰り広げた。
同製油所では、陸自の第7後方支援連隊(千歳市)、第11後方支援隊(札幌市)などの隊員が燃料を模擬で取得。同製油所は自家発電設備があるため、所内は停電していない想定で、隊員らは実際に製油所の設備を使い、所員の教えで手順や油種を確認しながら、燃料をタンクやドラム缶に補充する作業を行った。
訓練あいさつで、道経済産業局の岩永正嗣局長は災害時の対応について「日々の訓練、準備なくしてありえない」と述べ、「燃料の持続可能な供給体制を構築することが大事。組織を越えた連携が求められる」と強調。第7後方支援連隊補給隊の佐藤崇需品補給小隊長も、迅速かつ円滑に対応する必要性に触れて「訓練の成果を隊員に普及する」と気持ちを新たにした。
















