土屋さんに道産業貢献賞 臨床獣医師として尽力  むかわ

土屋さんに道産業貢献賞 臨床獣医師として尽力  むかわ
道産業貢献賞の賞状を手にする土屋さん(右)

 臨床獣医師として長年、むかわ町内をはじめ、胆振管内の家畜衛生の普及に尽力した土屋久司さん(67)=苫小牧市在住=が、2023年度北海道産業貢献賞(農業関係功労者)を受賞した。

 土屋さんは、1980年に北空知農業共済組合に入組して以来、臨床獣医師として家畜の予防衛生、診療、損害防止に尽くした。83年に胆振東農業共済組合に就職後は馬や牛の診療業務に従事する傍ら、黒毛和種子牛の肺炎や腸炎の治療予防対策にも取り組んだ。

 昨年4月からは胆振獣医師会(むかわ分会所属)の代表監事として地域の地産振興や獣医師の処遇改善に力を注いでいるほか、むかわ町内で開業。安平、厚真、むかわ3町を中心に馬ワクチン接種事業を一手に引き受けるなど、馬の伝染性疾病に対する自衛防疫活動をけん引するほか、町内の狂犬病予防接種にも協力している。

 15日にむかわ町役場で竹中喜之町長に受賞を報告し、「長く仕事をさせていただいたむかわ町をはじめ、胆振東部の生産者さんにお世話になったおかげ」と喜びを語った土屋さん。「今後も微力ながらできる範囲でお力になれれば。若い世代も育っており、1戸でも多くむかわの畜産農家を守るために貢献していきたい」と意欲を語った。

 竹中町長は「地域の自衛防疫にご尽力されていることに感謝します」とした上で、「地域、管内にとって貴重な存在。胆振東部地震から復興途上にある町の一次産業を復活させていただきたい」と期待を寄せた。

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