22日の苫小牧市議会定例会で、岩倉博文市長が述べた市政方針の要旨は次の通り。
【基本政策】
▽市民によるまちづくりの推進▽健全な行財政運営の推進
【重点施策】
子育て世代に手厚いまちとまこまいの実現
8月から子どもの医療費助成制度を拡充。3歳以上の教育・保育施設における副食費の無償化の対象を第2子目までにする。産婦健康診査の助成回数を増やし、産後ケア事業の利用負担の軽減を図る。新中学1年生を対象に指定制服などの購入支援制度を創設する。
ゼロカーボンシティの実現と産業競争力の強化
環境衛生部にゼロカーボン推進室を新設する。脱炭素先行地域として、ゼロカーボン化を民生部門に波及させる。再生可能エネルギーの適正な導入を目的とした条例やガイドラインの策定。ゼロカーボン×ゼロごみ大作戦!の各種イベントや出前講座などを通じて、まちぐるみでゼロカーボンシティの実現に取り組む機運を醸成する。
都市再生コンセプトプランの具現化
交流人口の増加を目指し、苫小牧駅周辺ビジョンに示す都市機能の導入を促進。旧サンプラザ(苫小牧駅前プラザエガオ)の対応を含めた駅前の再整備に向け、JR北海道との合意事項を踏まえた具体的な取り組みを進める。産業拠点都市の特徴を生かしたMICE(マイス、国際的な会合の総称)の誘致。市スマートシティ官民連携協議会と連携し、医療や交通などの分野でデジタル技術の活用を図り、地域課題の解決に取り組む。とまこまい版MaaS構想の策定を進め、利便性と質の高い将来の交通サービス実現を目指す。
【予算編成】
政策予算の一般財源は46億5000万円、早期発注事業は3億3000万円を計上した。
【主要施策】
共に支え合い健やかに暮らすまち
健康増進計画や国民健康保険データヘルス計画に基づき、生活習慣病の予防を中心とした健康づくりや環境づくりに取り組み、健康寿命の延伸に努める。骨髄ドナーおよびドナー休暇を付与した企業に対する支援を行い、1人でも多くの患者を救えるよう環境整備をする。市立病院経営強化プランを着実に実行。周産期、救急医療や感染症への対応など、東胆振、日高圏域の中核病院として必要な医療機能を堅持する。介護ロボット、ICT(情報通信技術)の利用を促進し、介護現場の業務効率化に努める。子ども、若者の育成支援として、道内初のヤングケアラー支援条例に基づき、市全体で意識を醸成、負担軽減や孤立解消を図る。
明日を拓(ひら)く力みなぎる産業のまち
老朽化が進むぷらっとみなと市場の建て替えに向けた再整備計画を策定。中小企業振興計画に基づき、創業や事業承継などの支援を継続し、中小・小規模事業者の振興に努める。外国人を雇用する企業に対し、従業員の日本語教育への支援を新たに実施し、誰もが働きやすい職場環境づくりと人材定着を支援する。公共事業の発注で、早期発注による施工時期の平準化を継続、職場環境の改善、人手不足への対応に努める。IR(カジノを含む統合型リゾート施設)を含めた国際リゾート構想の実現に向け、道が進める北海道らしいIRのコンセプト策定に協力する。港湾のゼロカーボン化に向け、水素や燃料アンモニアなど次世代エネルギー供給拠点形成を目指す。
学ぶ喜びがあふれる文化の薫るまち
北洋大学でインターンシップの支援を継続し、市内企業の認知度向上、就職を促進する。総合体育館の建て替えに関し、建設費が高騰している現状を踏まえ、建設場所や建設規模は、駅前再整備の方向性を見極めた上でしかるべき時期に判断する。苫小牧市民文化ホールは、オープンに向けた機運の醸成を図るプレイベントを実施し、多くの市民に親しまれる場所を目指す。多文化共生指針の策定を進め、国籍や文化的背景に関わらず、誰もが住みやすいまちづくりを目指していく。八王子市、日光市、苫小牧市の3姉妹都市による盟約50年を記念した事業を実施、はちとまネットワーク事業を通じて八戸市との連携を深め、交流都市相互の発展につなげる。
自然と環境にやさしいまち
市の地域特性を踏まえた生物多様性地域戦略の策定、自然環境保全地区の樽前ガローの保全を優先した活用の在り方を取りまとめる。市民生活の影響が大きいエゾシカ対策の強化、ヒグマへの備えを進める。高丘霊葬場の火葬炉を増設、長寿命化計画を策定し、超高齢社会に対応する。新たな一般廃棄物処理基本計画を策定し、ゼロごみのまちの実現に向け長期的な目標を示す。(仮称)新リサイクルプラザ苫小牧条例を制定し、環境教育の推進を図る。戸建て住宅に住む85歳以上の世帯を対象とする戸別収集85を開始する。学校から輩出される給食残さをバイオガス発電に活用することで、温室効果ガスの排出量削減に努める。
安全・安心で快適に暮らすまち
市営住宅整備計画に基づき、末広町市営住宅の解体工事に着手、管理戸数の適正化、既存住宅の改修による長寿命化に取り組む。新たな空き家等対策計画に基づき、空き家に対する各施策を推進する。水道事業・下水道事業経営戦略に基づき、水道管の耐震化を進め、排水ポンプの増強による浸水対策を行う。浄水場におけるマイクロ水力発電の導入に向けた設計に着手し、ゼロカーボン化を進める。老朽化が進む道路の改修や橋梁(きょうりょう)の長寿命化対策を進め、道路施設の保全に努める。市内路線バス再編の状況を見極め、待合環境整備やデジタルサイネージ設置などによる利用促進を図る。タクシー不足対策として、ナイトバスの実証運行に取り組む。
















