海洋ごみ削減に手応え 北星学園大ゼミ生 苫小牧市勇払での研究成果報告会

海洋ごみ削減に手応え 北星学園大ゼミ生 苫小牧市勇払での研究成果報告会
シービンについての研究成果を報告する北星学園大4年生

 海洋ごみ削減へ、苫小牧市勇払で海面を漂うごみの自動回収装置「Seabin(シービン)」の調査研究に取り組んできた北星学園大学(札幌市)経済学部の学生が20日、勇武津資料館(勇払)で地域住民向けの研究報告会を開いた。ゼミ長を務めた4年生渋谷太一さん(22)は「計画通りにいかず苦労もあったが、達成感は大きい。関わってくれた人たちに感謝しかない」と締めくくった。

 シービンは直径約50センチの筒状の吸い込み口が電動ポンプで上下に動き、海面の浮遊ごみを回収する海外製の装置。調査研究は同学部の環境経済学ゼミナール(藤井康平専任講師)の4年生16人の発案で2022年から装置購入費を募金活動などで捻出した上、関係機関・団体と直接交渉し設置場所を選定した。

 昨年3月、勇払マリーナ(勇払)内に装置を取り付け、月1回ほどごみを回収したり、北海道サニックス環境の協力で組成分析を行ったりして有効活用の可能性を含め解決策を探った。

 報告会には住民ら約10人が出席し、学生が1人ずつ成果発表。組成分析を担当した班は燃料利用を模索していたプラスチックごみについて、含水率の高さや塩素分の問題が浮上したと述べた。

 勇払のイベント会場でアンケートを実施(約100人が回答)した班は、シービンを用いた海洋ごみ回収に支払える費用は1人平均約1800円で、環境問題への関心の高さがうかがえたとした。

 渋谷さんは「シービンは24時間稼働なので、人が回収するよりも効果的。今回は1台だけだったので、台数を増やせばもっといろんなことができる」と期待を込めた。

 同ゼミは研究結果を3年生に引き継ぎ、2024年度も勇払を拠点とした海洋ごみ問題の解決に向けた研究を続ける予定だ。

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