苫小牧市沼ノ端中央の金丸アツ子さん(97)による絵画展が3月5日まで、東開文化交流サロン(東開町)のギャラリーで開かれている。85歳を過ぎてからアクリル画などを描き始め、全国的な公募展で入選を重ねてきた金丸さん。絵画制作は「ライフワーク」と言い、今も月1点の完成を目標にしている。
絵画展のタイトルは「描くことは、生きていくこと」。シクラメン、アサガオ、ツバキといった花や猫、テントウムシなど生き物をモチーフにしたアクリル画と水彩画20点を展示している。
大胆なタッチと色彩の豊かさが印象的で、ギャラリーに一足早く春が訪れたかのような温かい雰囲気を演出している。
金丸さんが絵筆を執るようになったきっかけは、明徳町のケアハウスに入居していた時の画家加藤一彩さん(故人)との出会い。それまで絵に特別な関心はなかったが、加藤さんの指導を受けるうちにどんどん熱中していったという。
絵画制作を始めて3年目の88歳の時、東京都美術館で開かれた第7回秀彩展に出品した油彩画が初入選。その後も全国規模の公募展で入選を重ねてきた。
2年半ほど前、沼ノ端中央のサービス付き高齢者向け住宅に引っ越したのを機に、東地域包括支援センター(同)の協力を得て同センター多目的スペースでの作品展示を開始。毎月新作を届け、同スペースで開かれる地域サロンの参加者らの目を楽しませてきた。
金丸さんの絵をたまたま目にした東開文化交流サロンの壽崎琴音学芸員は「生命力あふれる、静かな躍動感に満ちた作品。85歳で絵を始めたとはとても思えない」と感動。より多くの人に見てもらいたい―と苫小牧出身のアーティスト上中文江さんとの2人展として絵画展を企画し、1月下旬にスタートさせた。
金丸さんは「そのうち捨ててもいいと思っていた自分の絵に、壽崎さんが注目してくれてとてもうれしかった。いい思い出になる」と喜ぶ。
3月に98歳の誕生日を控えた今も創作意欲は衰えず、新作の構想を練る日々。「絵を通じて若い人と交流できるのが何よりの楽しみ。これからも続けていければ」と笑顔を見せた。
入場無料。開館時間(午前9時~午後9時)中は自由に鑑賞できる。
















