道などが主催する2023年度高校生建築デザインコンクールで、苫小牧工業高校建築科3年生のペア2組が佳作に入選した。今年度の課題は「子育てが楽しくなる北方型住宅」。光をふんだんに取り入れられる中庭を配した斬新な設計や、室内に滑り台などを置いた遊び心あふれる設計など、生徒たちのアイデアが詰まった作品が高く評価された。
コンクールは未来の建築業界を担う人材育成が目的。課題に設定された「きた住まいるヴィレッジ」(空知管内南幌町)の庭付き一戸建て住宅の設計に62人から49点の応募があり、10点が入選した。
同校で佳作に入選したのは葛西真帆さん(18)、小野寺咲来さん(同)のペアと、中村涼太さん(同)、中地琉生さん(17)のペア。20日、同校で表彰伝達式が行われた。
葛西さんらの作品は「Living with Nature~自然と共にある暮らし~」。アウトドア好きの家族を想定した2階建て住宅で、特徴は家の中に滑り台やボールプール、人工芝を置いた点。親が休憩できるプライベート空間も作った。
葛西さんは「楽しさを重視しつつ、『私がお母さんになったら』という視点を盛り込んだ」と語る。一方、生活しやすい動線の確保が難しかったといい、小野寺さんは「設計がまとまるまで1カ月くらい悩んだ。2人で協力していいものができた」と笑顔を見せた。
中村さんらの作品は「光の家」。2階建て住宅の真ん中を貫くように採光用の中庭を配置。二つの建物が廊下でつながっているような独特のデザインに仕上げた。中庭に屋根はなく、季節や気候で変わる風景を見ながら生活することができる。
当初考えた一般的な設計から、担当教諭のアドバイスでほかにはない斬新なデザインに挑戦。中地さんは「生活には光が重要だと思い、とにかく明るさを大切にした」と話す。複雑な形状のため設計には苦労もあったが、中村さんは「入選するとは思わず、驚いた。高校生活のいい思い出ができた」と喜んだ。
4人は3月1日に同校を卒業し、4月から新社会人としての生活が始まる。なかでも中地さんは建築関連の仕事に就くことから、「コンクールで養った家造りのアイデアや考える力を仕事に生かしたい」と意欲を新たにしていた。
















