1歳6カ月の幼児について、口腔(こうくう)細菌の構成の乱れ(バランス異常)に関連する食習慣が分かったと、九州大大学院の研究グループが発表した。
口の中に生息している細菌のバランス異常は、虫歯や歯周病だけでなく、全身の病気と関係する。研究グループは、2021年3~6月に福岡市で1歳6カ月児健診を受けた216人の口腔細菌の構成について、生後4カ月時の結果や母親の口腔状態と比較。構成の違いやバランス異常に影響する食習慣を調べた。
その結果、1歳6カ月時の細菌構成は、生後4カ月時より母親の状態と類似し、生後4カ月~1歳6カ月にかけて急速に成人に近づくことが分かった。
また、既に細菌のバランス異常が見られた1歳6カ月児の食習慣を分析すると、離乳が未完了、大人との食器の共有、甘味飲料の摂取頻度の多さが認められた。研究グループは今回の知見について「早期からの虫歯や歯周病などの予防につながる」と述べている。
(メディカルトリビューン=時事)














