除雪最低保証制度を見直し 新たに3月分10時間追加 苫小牧市

除雪最低保証制度を見直し 新たに3月分10時間追加 苫小牧市
今年度から3月も最低保証制度を拡大する苫小牧市の除雪作業=1月

 苫小牧市は今年度、市道の除雪業者に対し、出動が無い場合でも固定費の一部を負担する最低保証制度を見直した。対象期間は昨年度まで12月~翌年2月の計40時間だったが、今年度は新たに3月分として10時間を追加し、計50時間とした。近年は3月の除雪出動も多く、事業者からは除雪態勢維持のため、保証費の見直しを求められていた。

 最低保証制度は除雪態勢の確保が目的。1990年度に導入し、2013年度に一部を見直している。12月は10時間分、1月と2月は各15時間分を上限と定め、登録除雪機の稼働時間が満たない場合、上限分を支払う仕組みだ。

 今年度は新たに3月も保証対象とし、同月分として10時間分を増額する。事業費は約5000万円で、市維持課は「3月も降雪があり、業者の負担が大きかった。支援することで、市内の除雪態勢を確保したい」と説明する。

 市内では近年、3月の降雪が平年値を超える年もある。室蘭地方気象台によると、苫小牧市の3月降雪量は、平年値(1991~2020年)で26センチだが、20年は42センチ、21年は31センチ、22年は50センチを記録。23年は3センチだった。

 13年から23年にかけ、3月に全市除雪は4回、地域部分除雪は12回出動。このうち21年は全市除雪1回、地域部分除雪3回の計4回、22年は地域部分除雪4回で、近年は対応が増えている状況。業者が除雪車両や人員を確保しているが、負担は増していた。

 市が22年度の除雪業務受託業者75社にアンケートを行った結果、回答者の約7割が増額を希望し、「厳しい社会情勢や物価高に伴い、必要な機械や運転手の確保が難しい」「リース費用が発生するため3月も保障費を頂きたい」などの意見や要望が挙がっていた。

 市の除雪は、市道約1000キロ区間を11地区に分け、降雪量が10センチ以上かつ交通に支障が出る場合に出動する。今年度は市内外の業者77社に委託し、民間所有188台、市所有21台の計209台で除雪に臨んでいる。

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