第36回北海道高等学校バスケットボール新人大会(2月2~4日、帯広市)で、駒大苫小牧の男子バスケットボール部が5年ぶりに優勝した。田島範人ヘッドコーチ(HC)は「優勝できて、選手たちにとっていい自信になった」と総括した。
1回戦で函大有斗に101―45で勝利すると、決勝ではライバルの一角で2連覇を狙った東海大札幌に101―68と快勝。昨年12月末の全国大会に出場し、新チームになってからわずか1カ月ほどだったが、最高のスタートを切った形となった。
主将でシューティングガードの阿部日向大(2年)は「自分たちのやることをやれば勝てると思っていた」と納得の表情をしながらも「ディフェンス、オフェンス面で課題も見つかった」と振り返る。本人としては11月に腰を骨折した影響で本調子ではなかったが、「ドライブでは持ち味を出せた」と復調の兆し。「今年のチームは(身長の)高さとタフさが売り。一人一人が内や外からでも得点を取れるチームになっていければ」と理想のチーム像を掲げた。
スモールフォワードの浅利蒼空(同)は「新チームで結果を残せたのはうれしかったが、大会を通して試合の入りは良くなかった」と改善点を挙げた。「自分としては1試合走り切るための体力がまだない。日頃の練習から体力を付け、インターハイ予選までに課題を克服したい」とさらなるレベルアップを誓った。
パワーフォワードの荒川隼輝(同)も「優勝できてうれしかった」と笑顔を見せながら、「簡単なシュートを決め切れない場面もあった」と反省を口にする。「失敗してもいいから(スペースが)空いたらシュートを打っていきたい」と積極性を高めていく決意だ。
田島HCは「ミスが目立ち自滅してしまうシーンもあったので、新しいことを積み重ねていくと同時に精度の低い部分を高めていきたい」と課題強化をポイントに挙げる。今月から5月にかけて全国優勝や上位入賞経験のある学校との試合も控えており、「臆することなくチャレンジしてほしい」と期待を込める。「全国大会ベスト16が最高成績なので、その壁を越えたい」と闘志を燃やしている。

















