【グレンデール（米アリゾナ州）時事】米大リーグのオープン戦は６日、アリゾナ、フロリダ両州の各地で行われ、ドジャースの大谷はホワイトソックス戦に２番指名打者で出場し、二回に中前適時打を放つなど２打数２安打１打点、１四球、１盗塁だった。同僚の山本はオープン戦２度目の先発登板で３回６安打５失点。両選手が同時に出場したのは初めてだった。

　カブスの鈴木はエンゼルス戦に２番右翼で出て、五回にオープン戦１号となるソロ本塁打を放ち、３打数１安打１打点。レッドソックスの吉田はツインズ戦に２番指名打者で出場し、３打数無安打。

　ドジャースの山本は制球に苦しんだ。一回、安打と２四球の１死満塁から中犠飛と２連打で３失点。三回にも３安打を浴び２点を失った。２月２８日の初登板は２回無失点と上々の内容だった。しかし、２度目は「ボール球が続いたり、四球を出したりして、あまりいい投球ではなかった」。

　３四球は反省点だが、安打のうち４本は内野安打と不運な面も。「結果は良くないけれど、感覚的には悪いというわけではなかった。オープン戦の段階では少しずつ良くしていければいい」と、心配する様子はなかった。

　カブスの鈴木がオープン戦初本塁打を放った。五回先頭で迎えた第３打席。救援左腕の内寄りの速球にうまく反応すると、捉えた打球は快音を残して左中間席へ。歓声を一身に浴びてダイヤモンドを一周した。

　第１打席でも初球の変化球を積極的に振り、左翼フェンス際までへの大飛球。好捕されたが、「試合に出て調整できればいい。自然と慣れてくると思う」と先を見据えていた通り、出場を重ねて状態は整っていっているようだ。

　メッツ藤浪のオープン戦初登板は延期となった。遠征メンバーに入り、約１時間をかけて移動したが、敵地での試合は悪天候のため中止に。登板日は７日にスライドする見込みで、球場でキャッチボールやダッシュをして帰路に就いた。