▽…高木が2020年以来のスプリント部門総合制覇に向けて、最高の滑り出しを見せた。最初の500メートルで、自己記録に0秒01と迫る37秒13の2位。ゴール直後に右拳を突き上げ、白い歯をのぞかせた。
自分に厳しい高木が「100メートルの入りはベストに近い」と言うほどの好スタートを切り、ぐんぐん加速した。約1時間半後の1000メートルでは、後半にミスがありながらトップ。リンク記録を塗り替えても、「もうちょっといこうっていう気持ちで挑んだ」と満足しなかった。
1000メートル、1500メートルの2冠に輝いた2月の世界距離別選手権後も、気持ちを切らさずに調整。上り調子で迎え、総合首位で折り返した。「まだ2本ある。500メートルが重要になる」と気を引き締めた。

















