苫小牧市美術博物館で8日、開催中の企画展「鹿毛正三(かげしょうぞう)―アトリエ“薔薇絵亭(ばらえてい)”より」の絵画鑑賞会が開かれた。市美術館友の会との共催で、市民ら10人が参加した。
鹿毛正三さん(1923~2002年)は、苫小牧を代表する風景画家。企画展では自宅兼アトリエ「薔薇絵亭」に残された作品を中心に81点を紹介している。
同館美術担当の立石絵梨子学芸員は冒頭、「(本人が)話す姿を見てイメージを膨らませてもらえれば」と鹿毛さんの制作活動に迫ったドキュメンタリー映像の一部を放映。樽前山や漁港などが描かれた作品の前で自由に意見交換を促された参加者は「鹿毛先生の水の表現が好き」「同じモチーフでも描き方で印象が違う」などと会話を弾ませていた。
生前、鹿毛さんと親交があったという千歳市在住の画家高橋伸さん(73)は「鹿毛先生はコバルトブルーを使わず、寒さを感じさせる青が基本だった」と回顧。何度も描いた樽前山の絵については「(樽前山が)美しく見える構図は四つ」などと紹介し、参加者の関心を集めていた。
立石学芸員は「一人で鑑賞するときとは違った楽しさを感じてもらえたら」と話していた。企画展は24日まで。
















