帝国データバンク札幌支店は、人手不足に対する道内企業の動向調査(今年1月時点)結果を発表した。全業種の従業員の過不足状況については、正社員が「不足」と感じている企業は56・4%に上った。前年同月比で2・7ポイント上昇し、1月としては調査を開始した2007年以降で過去最高水準となった。
業界別では「サービス業」が69・3%でトップ。4業界で6割を超えた。
働き方改革関連法で今年4月から時間外労働に上限規制が適用され、労働力不足の深刻化と、それによる機能の行き詰まりが懸念される「2024年問題」。その主な対象である「建設業」の人手不足割合は68%で、「物流業」(道路貨物運送業)は66・7%に上った。4月以降は一層の深刻化が予想される中、既に6割台後半の企業が人手不足に陥っている。
企業からは「慢性的な人手不足の解消にめどが立たず先が見通せない」(飲食料品・飼料製造)、「仕事量はあるものの、物価高と人手不足で対応が限られる」(建材・家具、窯業・土石製品製造)、「観光業は活況だが、人手不足による影響が深刻」(家電・情報機器小売)などの声が寄せられている。
一方、非正社員の人手不足割合は34・7%となり、前年同月から1・8ポイント上昇した。業界別では「運輸・倉庫」が52・9%でトップ。これに「建設」(43%)、「サービス」(41・3%)、「小売」(40%)が続いた。
企業からは「人材派遣サービスにおいて、人手不足が解消されず需要が多く残っている状態」(サービス)との現状が聞かれる。
同支店では「原材料・エネルギーなどのコスト高騰も重くのしかかる中、賃上げが難航しているという声も寄せられている」と説明。同業他社の動向も考慮しつつ「どのように賃上げを行い人材の定着・確保へつなげられるか、企業は人手不足解消に向けた重要な局面に立たされている」と指摘している。
調査は1月18~31日に、道内企業1144社を対象に実施。512社から回答を得た(回答率44・8%)。
















