胆振東部地震からの復興を後押しする総合格闘技道場「熊の穴」(北広島市)主催のイベント「第3回心の橋プロジェクト2024」が11、12両日、厚真町総合福祉センターで開かれた。音楽ライブ、ダンスパフォーマンス、迫力のあるプロレスが展開され、町内のほか、札幌市や釧路市などから来場した約90人を笑顔にした。
11日は音楽ライブとダンスパフォーマンス。苫小牧市の民謡バンド「きゃらばん社中」、ダンススタジオ「NO STYLE(ノースタイル)」、後志管内寿都町ふるさと大使の松谷淳さん(58)など12組が出演。歌唱やめりはりのある踊りを披露し、会場を盛り上げた。
12日はプロレスで、熊の穴、アマチュアプロレス団体のEWA(札幌市)、旭川プロレス(旭川市)などの15選手がリングに上がり、5試合を行った。各選手はチョップやドロップキックなど迫力のある技を披露。場外乱闘もあり、来場者から歓声が上がった。前座試合でキッズプロレスも行われ、子どもたちが選手を相手にフォール(抑え込み)を決めた。
家族や友人9人で訪れた釧路市の小学4年生、後藤優希君(9)は「初めてプロレスを見た。選手たちは強くてかっこ良かった」と笑顔を見せた。
同プロジェクトは2019年、有志が厚真町のためにできることをしようと、音楽とプロレスのイベントを北海道絆プロジェクトとして初めて実施。20年以降はコロナ禍のために行わず、23年、3年ぶりに催しを再開した。今年は町民へ元気を届ける思いを込め、心の橋プロジェクトとし、ダンスを盛り込んだ。
プロジェクトの総責任者で熊の穴の鬼熊千春総帥(51)は「大勢の町民が来てくれてありがたかった。町が復興してもこのイベントは続けたい」と話した。




















