苫小牧に帰ってきて2カ月余が経過した。少人数でも手を取り合って―という地方の町と比べれば、どこに行っても大所帯だが、決まって耳にするのは「人手が足りない」。今、多くの企業が抱える喫緊の課題だ。
自分が学生だった20年ほど前は「就職氷河期」と言われる時代。試験を受けても簡単に採用されることはなく、「このまま卒業して、ニートか、フリーターか」と将来に不安を抱えていたことを思い出す。当時、憧れのまなざしで見ていた公務員でさえも職員が足りず、採用に苦慮していると聞いた。
市は今秋、来春の採用に向け社会人の部で市外居住者を対象に「移住・定住促進枠」を導入し、大卒、短大卒の受験資格を従来の29歳から34歳へ引き上げた。また公式インスタグラムを開設して、閲覧が多い若者世代へアピールする試みも始めた。
当社も学校訪問や専門サイトでの求人発信など採用に力を入れている。新聞社に興味のある方はぜひ。(石)









