余力を残し、悠々と通過した。スケートボード女子パークの予選で、東京五輪銀メダルの開は高難度のトリック(技)を組み込まない構成で臨みながら、2本目で83・66点の高得点をマーク。想像以上の点数だったといい、「安心した」と一息ついた。
今大会は新たなトリックを披露するよりも、「自分の出したい技の成功率の向上を心掛けている」。コースの縁をデッキ(板)の車輪部分などで滑る「リップトリック」は安定感があり、ただ一人80点台を2度もたたき出した。
新設された五輪予選シリーズ。スケートボードは日本勢同士の争いがし烈な上に、これまでの予選大会と比べて獲得できるポイントが格段に大きく設定された。現在は出場権を争うランキングで世界1位につけるが、「プレッシャーというか、緊張はする」と明かす。
東京五輪後は実力とともに、身長もぐんぐんと伸びている。予選では海外メディアからも取材を受け、注目度の高さを感じさせた。「準決勝はちょっと(技の)レベルを上げたら点数が出ると思う」。伸び盛りの15歳は冷静に先を見据えた。

















