詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景に思いをはせながらJR苫小牧駅南口から旭町の詩碑前まで約1キロを歩いた。
同イベントは「賢治の道を歩く会」(田中弘美代表)が主催。賢治と苫小牧の縁を後世に伝えよう―と2017年に始まったが、主催者の高齢化などを理由に今回が最後になった。
賢治は1924年5月21日、来苫。同日夜の散歩道で見た風景に触発され、「牛」「海鳴り」といった詩を残したとされる。
この日は、同会の丸山伸也事務局長が岩手県花巻農学校の修学旅行引率教師として訪れた当時の、まちの様子や旅程を解説。賢治が宿泊した富士館の跡や代表作「銀河鉄道の夜」のモデルとされる王子軽便鉄道(通称・山線)の車両が展示保存されているアカシア公園(王子町)も巡った。
浦河町から参加した牧場経営、辻芳明さん(75)は「苫小牧は賢治が詩や童話などの着想を得た心の出発点ともされている。歩くことができてうれしい」と感慨深げだった。
















