心不全で入院する患者を対象にした調査で、複数のフレイル(加齢に伴う心身の衰え)を合併することは死亡率の上昇と関連していることが分かったと、順天堂大大学院などの研究グループが発表した。
フレイルには(1)身体的(身体機能が低下)(2)社会的(人との交流機会が減少)(3)認知的(身体と認知機能の低下が併存)_の三つがある。
研究グループは、2016~18年に心不全で入院した高齢心不全患者1181人(平均年齢81歳、フレイルの合併率は(1)37%(2)66%(3)56%)のデータを解析。フレイルと退院後2年間の死亡リスクとの関連を検討した。
その結果、合併するフレイルの数が多いほど死亡率が高かった。また死因別に見ると、心不全や心血管疾患以外の増加が死亡率の上昇と関連していた。研究グループは「心不全だけでなく、フレイルに対する介入の重要性が示された」としている。
(メディカルトリビューン=時事)














