大坂、過去最高成績視界に 「王者」ナダル、最後の参戦 全仏テニス

大坂、過去最高成績視界に 「王者」ナダル、最後の参戦 全仏テニス
2年ぶりに出場する予定の大坂なおみ=13日、ローマ(EPA時事)

 【パリ時事】テニスの四大大会第2戦、全仏オープンは26日、パリのローランギャロスで開幕する。シングルスの女子は元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)が、昨年7月の出産を経て2年ぶりに出場。男子は史上最多14度の優勝を誇り、今季限りで現役を引退する意向のラファエル・ナダル(スペイン)が最後の全仏に臨む。

 大坂は前哨戦のイタリア国際で16強入り。同3回戦では2022年全仏4強のダリア・カサトキナ(ロシア)にストレート勝ちし、苦手とするクレーコートで世界ランキング上位選手とも戦える手応えをつかんだ。全仏には娘のシャイちゃんも来る予定。過去最高の3回戦を上回りたいところだ。

 優勝候補筆頭は3連覇を狙うイガ・シフィオンテク(ポーランド)。マドリード・オープン、イタリア国際とクレー2大会で連勝し、盤石の構えだ。その2大会とも準優勝だった全豪オープン覇者のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)らが、女王の牙城を崩せるか。

 男子のナダルは14度目の優勝を果たした22年以来2年ぶりの参戦。体の状態は万全ではなく、イタリア国際は2回戦で敗退したが、6月3日で38歳になる「赤土の王者」の意地を示せるか。

 優勝争いは混戦模様。前回王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は本調子ではなく、全豪覇者のヤニク・シナー(イタリア)やカルロス・アルカラス(スペイン)は故障を抱える。イタリア国際を制したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が四大大会初制覇を見据える。

 日本勢は左膝のけがで試合から遠ざかっている錦織圭(ユニクロ)が全仏で復活を懸ける。西岡良仁(ミキハウス)は昨年大会で16強まで勝ち進んだ勢いを取り戻せるか。

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