動物の命の尊さ語る 作家・狩猟家 黒田氏トークライブ 苫小牧

動物の命の尊さ語る 作家・狩猟家 黒田氏トークライブ 苫小牧
カナダの先住民族に学んだ狩猟について語る黒田氏

 苫小牧市明徳町のカフェ・オーラで18日、市樽前の作家・狩猟家の黒田未来雄氏(52)が「獲る 食べる 生きる」と題してトークライブを行った。市内外から参加した17人に、動物の命の尊さと、その犠牲の上で人間の食生活が成り立っていることを説いた。

 黒田氏は元NHKの自然番組プロデューサー。カナダで先住民族の思想に感銘を受け、7年前に狩猟を始めた。同社を退社後2023年に苫小牧に移住。これまでに鹿86頭と熊3頭を捕獲した。著書に「獲る 食べる 生きる」(小学館)がある。

 トークライブでは、カナダの先住民族から狩猟を学んだ際、自然への畏敬の念と敬う思想に心を打たれたことを紹介。「自分たちが食べる肉がどの部位や性別か分かりますか」と問い掛け、現代は食べ物が食卓に並ぶまでの生産履歴や流通過程が見えにくいことを指摘した。

 自身が捕獲した鹿を解体する様子をプロジェクターで見せた時は「大きな獲物は何度も往復して車に積む。4時間かかることもある」と言い、参加者を驚かせた。親子熊を捕獲した体験談では「生後間もない子熊は母をなくすと生き延びていけず、母熊同様に命を奪わなくてはならない」と狩る側の使命も語った。

 捕獲した鹿の角や熊の毛皮を公開すると、手にした参加者から「命の重みを感じる」と声があり、黒田氏は「(カナダの先住民族には)人間は大地の一部、水の一部という考え方がある。大自然の中で自分もそうなりたい」と締めくくった。

 市樽前の不動産経営、中村正人さん(49)は「野生の鹿の見方が変わる。改めて食べることに感謝の気持ちが湧く」と感想を話した。

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