【ランカスター(米ペンシルベニア州)時事】全米女子オープンを制した笹生優花が、今夏のパリ五輪日本代表争いで本命に躍り出た。大会前の世界ランキングは日本勢4番手の30位だったが、メジャー大会優勝で週明けのランキングは大幅に上昇する。
前週まで1番手だった畑岡奈紗は44位と不本意な成績であまりポイントを稼げなかった。12位と健闘した山下美夢有や、6位に食い込んだ古江彩佳との争いは激しさを増す。前回の東京大会で惜しくも代表入りを逃した古江は今季、五輪への意識を強く持ち、今大会の最終日も必死で笹生に食らい付いた。「ポイント差を縮めないといけないと考えながら回った。今回は稼がれてしまったので、もう一回頑張るしかない」と話した。
日本代表女子の服部道子コーチが「毎週ハラハラしながら試合結果を追っている」と言うほどの混戦も残り3週。6月23日までの大会で決着がつく。最後に獲得ポイントが大きいメジャーの全米女子プロが控え、上位選手は出場予定のため、誰が代表に決まるかは予測も困難な状況だ。
原則として1カ国・地域の代表は2人だが、五輪ランク15位以内であれば最大4人まで出られる。全米女子オープンでの好成績により日本勢が3人以上出場という期待も膨らんできた。

















