5月17日付本紙に載ったある事件のその後について記したい。4月下旬以降、冷蔵庫や洗濯機の解体されたプラスチック部材を詰め込んだビニール袋が、苫小牧市内で相次いで投棄された問題だ。
取材の時点で、市は宮前町や日吉町など市内西部の住宅街のごみステーションを中心に計20カ所で被害を確認していた。冷蔵庫や洗濯機は家電リサイクル法上、有料で処分しなければならず、市は悪質と判断。警察に相談しながら、情報提供を求めていた。
この一連の状況を報じた数日後、問題となった袋が一斉に、まちから消えたのだ。市が処分したと思っていたが、市の担当者によると「報道後、いつの間にか持ち去られていた」という。
悪質な行為はいったん収まったが、撤去した当事者を取材できなかったので真相は分からない。ただ、この異変に気付いたごみ収集員をはじめ、毅然(きぜん)と対処した人たちの行動が「犯人」を慌てさせたのではないかと思った。(河)









