7日午前6時20分ごろ、苫小牧市植苗の住宅街で、ヒグマのものとみられる足跡を住民が見つけ、苫小牧署に通報した。同署は周囲でも痕跡を確認し、市や猟友会と共に警戒を続ける。地元小中学校の登下校や行事にも影響が出ている。
同署や市などによると、現場は植苗小中学校から北西に500メートルほど離れた市道。犬と散歩中だった住民が路面に動物の足の形をした水跡が複数付いていることに気付き、スマートフォンで撮影し、届け出た。
足跡は南から北に向かっており、近くにはふんが落ちていたほか、草むらに座ったような痕跡もあったという。
同小中学校は同日、徒歩で通学する児童生徒については、登校しないよう保護者に連絡。スクールバスや保護者の自家用車で登校した子どもは通常通り授業を受け、下校時は保護者に自家用車で迎えに来てもらうなどして対応した。12、13日に同校を拠点に計画していた5、6年生の宿泊研修も、地域での自然体験を多く盛り込んだ内容のため安全を考慮して延期を決めた。
近くに住む男性(66)は「自分も犬とよく散歩する道なので、クマが出たと聞いて、本当にびっくりした」と不安げだった。
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市内では5月28日以降、ヒグマの目撃情報が相次いでいる。
市環境生活課はその都度、市公式ホームページやウトナイ湖野生鳥獣保護センターのSNSなどで情報を発信。目撃件数は6日時点で植苗、美沢や丸山などの郊外の幹線道路を中心に7件を数える。
このうち、植苗・美沢地区では親子と見られる3頭を含めた目撃情報が5件あり、防災行政無線で注意喚起し、地元の町内会や学校にも情報提供している。
同課は「同一の個体が、一帯を移動している可能性がある」と指摘。北海道猟友会苫小牧支部の荒木義信支部長は「クマにとっては繁殖の時期で広い範囲を移動している。しばらくは注意してほしい」と呼び掛けている。
















