コロナ禍が明け新千歳空港や札幌のまちには海外や国内からの旅行客が戻ってきた。一方で物価高もあり、道内各地に波及するには時間がかかりそうだ。

　飲食業界ではコロナ禍の影響が続いている。戻らぬ客足に苫小牧のある店主は「（まちの）店が半減した」と厳しさを語る。今後も電気料金や食品、原材料などの値上げラッシュが続く我慢の日々。

　夜の飲食店は時短営業を続けながら、厳しい状況から脱しようと昼の営業を始めたり、ＳＮＳで集客に注力したりと打開策を模索している。仕込みの都合などで昼の営業は週に数日と限定的ながら、自店の「売り」をアピールして誘客につなげている。

　個店の常連さんが店の魅力を口にする時は味や価格、唯一無二の独自性、店主の人柄や居心地のよさを挙げる。客足を呼び戻す店主の努力が続いている。

　縁あってまちの飲食店を紹介する企画を担当している。店の魅力や店主の熱い思いを読者に届けたい。（源）