日ハム 水谷、好機で仕事 プロ野球

日ハム 水谷、好機で仕事 プロ野球
6回、同点の2点三塁打を放つ日本ハムの水谷=13日、エスコンF

 日本ハムの水谷は三塁に到達すると、興奮気味に両腕を振り上げた。2点を追う六回無死一、二塁で同点の2点三塁打。交流戦打率トップの男が、また結果を出した。

 初球から6球も直球を続けられたが、甘く入った外角の変化球を逃さなかった。タイミングを外されながらも、堂々の体格から放った鋭い打球は左翼手の頭上へ。続くマルティネスの犠飛で逆転のホームを踏んだ。

 プロ入りから昨季までは5年間1軍出場なし。ソフトバンクから現役ドラフトで今季加入し、2度目の昇格となった5月21日から猛打がとどまることを知らない。この日を終えて交流戦打率は驚異の5割で、14試合連続安打。2軍の佐藤コーチから学んだ打席でのアプローチが、実を結んでいる。

 古巣では競争が激しかったが、出場機会をもらえる日本ハムでは心のゆとりも生まれ、躍進につながっている。「今はでき過ぎかもしれない。でも、勝負できる気持ちと技術は身についた」。チャンスに飢えていた22歳は充実感に満ちていた。

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