苫小牧市議会定例会は14日、本会議で一般質問を続行した。市教育委員会は、中学校部活動を地域のスポーツクラブなどに委ねる「地域移行」実現に向け、3月策定の「とまこまい型部活動地域移行ビジョン」に沿って、2028年度までに地域クラブを統括する「とまこまい地域総合クラブ」(仮称)を設立する考えを明らかにした。
神山哲太郎氏(公明)に答えた。
福原功教育長は、地域移行の効果について「教員の時間的、精神的負担が軽減され、生活指導や授業改善による学力の向上、いじめ、不登校の問題解決に向けて、子どもたちとより深く関われる時間が確保できる」と強調。部活動を学校から完全に切り離して運営を地域に委ねるが、学校に対しては「クラブ化後も生徒の活動状況を学校は把握しなければならない。市教委と連携しながら取り組んでいくビジョン」と述べた。
同ビジョンに沿って現在、地域移行をスムーズに進めるため、複数校が合併して一つのチームとなる「拠点校方式」を採用しており、園田透教育部長は「生徒の選択肢が広がり、持続可能なチームづくりが期待できる」と説明。地域移行後も見据えて「継続して指導を希望する教員、部活動指導員も含め、地域クラブの指導者となっていくことを考えているが、引き続き指導者の確保に努めていく」と述べた。
その上で設立する地域総合クラブの役割について「地域クラブ間の格差や運営面の問題などが起きることなく、長きにわたって子どもたちの活動の場を維持していく体制が必要。運営母体として、部活動の受け皿となる地域クラブが配下に入ることで、サポート体制を整えていく」との構想を示した。
嶋中康晴氏(新緑)は「市民や生徒、保護者、事業者に対する周知、理解で課題がある」と指摘し、今後の展開をただした。園田部長は「校区ごとの保護者説明会や関係機関を通じて、競技関係者へのビジョンの周知、受け皿団体の発掘の協力を要請するとともに、詳細をホームページやSNSで広報していきたい」と答えた。
















