【ブダペスト時事】スケートボード女子ストリートのパリ五輪代表の座を争う日本勢で、勢いに乗るのが14歳の吉沢恋だ。「気を引き締めてやれば五輪に近づく。ブダペストで必ず表彰台に乗りたい」と意気込む。
そのブダペストで23日まで開かれるアーバンスポーツのパリ五輪予選シリーズ最終戦で決着がつく。日本勢は、出場する6人が3枠の五輪切符を争うランキングでトップ10にいるハイレベルの大混戦を繰り広げる。吉沢は5月の第1戦(上海)で3位に入った。
第1戦では世界女王の織田夢海、前回五輪覇者の西矢椛(ともにサンリオ)が決勝まで進めなかった中、吉沢は板を横回転させてレールに飛び乗る「ビッグスピン・ボードスライド」などの大技を安定して決めた。決勝に織田と西矢がいなかったことで「運もある」と謙虚に受け止めるが、トリック(技)の成功率は着実に上がっている。
2022年夏にローマで開催された予選大会の初戦でいきなり6位と健闘。その後も上位に食い込んできた。パリを目指し始めた頃を振り返り「ここまで来たのも奇跡なんじゃないか、というレベル」。トップスケーターと戦う中で五輪という目標が現実味を増した。
日本勢で2番手につける。「これまで以上に重圧がかかる。実力で1位になりたい」。強気な姿勢で決戦に臨む。

















