苫西 えりも・富川に善戦 南・北海道大会室蘭支部予選

Cブロック1回戦〔えりも・富川連合―苫西〕9回裏苫西1死1塁で、鈴木が左越えに4打席連続の長打となる2塁打を放つ=24日、とましんスタジアム

 第106回全国高校野球選手権大会南・北海道大会室蘭支部予選第4日は25日午前、とましんスタジアム=苫小牧市=で続開し、第1試合のAブロック2回戦の駒大苫小牧―北海道栄は八回までに駒大苫小牧が4―0でリードして進んだ。第3日の24日はCブロックの1回戦に臨んだ苫小牧西が8―12でえりも・富川連合に振り切られた。

 苫小牧西は7年ぶりに単独チームとして出場。五回まで5点差に広げながら、六回に7点を失い、追い上げが届かなかった。

(24日)
 ▽Cブロック1回戦
室蘭東翔
0001010―2
040401X―9
浦 河
(七回コールド)
(室)八木、叶内―本間
(浦)佐々木、谷口、高城―岡崎
🉂本間、八木(室)高城、天戸(浦)
 浦河が終始先行。二回に敵失と長短打を絡めて4点を先取し、四回も2死後の死球から天戸らの長短連打で加点した。
 室東翔は四、六回に1点ずつを返したが及ばなかった。
えりも・富川連合
000007221―12
002211002―8
苫小牧西
(連)田中奏、田中藍、齊藤、田中奏―丸山
(苫)鈴木、登山、鈴木、山城―山城、登山
🉀鈴木(苫)
🉁鈴木(苫)
🉂鈴木、田中奏、丸山2、北村(連)鈴木2(苫)
 苫小牧西が中盤に逆転された。三回に走者2人が暴投で一気に生還。四回は鈴木の三塁打などで2点と差を広げたが、逃げ切れなかった。
 えりも・富川は六回にそれまで好投していた鈴木を攻略。打者10人で5安打を集中するなどで7点。その後も毎回加点した。

-雨の中存分な戦い、7年ぶり単独出場の苫西
 小雨の降りしきるハードな試合。苫西が先行の展開から一気に逆転され、終盤の反撃が届かなかった。加茂監督は「序盤は調子よくいけましたが、五回のグランド整備の後、鈴木に疲れが出たかもしれない」と先発投手に起用した2年生をおもんぱかった。
 「ミスしても下向くな」―。それが試合前の加茂監督の指示だった。登録部員11人は全校応援の大エールを受け、好プレーには大きな喜びを表しながら雨中でも伸び伸びと存分に戦った。鈴木は1番打者としても2打席凡退の後、三塁打、走本塁打、二塁打2本と大車輪の活躍だった。本人は試合後に「投球は10点満点中3か4点。打撃は8点くらい」と語った。
 この夏、7年ぶりに単独チーム出場を果たした。鈴木は「次の秋の大会も連合でいいから、また野球やりたいです」。
 3年生の主将で捕手、最後には投手にも転じた山城は「全校応援に感謝します」と話し、「きょうは寒くて、夏の大会の感じじゃなかったけれど、将来語り合えるような思い出の試合になった」と胸を張った。これから部に残る1、2年生に期待。「ぜひ、連合を組んででも野球を続けて試合に出てくれるとうれしい」。先輩の思いだった。

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