「オール北海道のプラン必要」 苫統合型リゾート推進協がIR勉強会

「オール北海道のプラン必要」 苫統合型リゾート推進協がIR勉強会
「北海道IR」実現に向けて議論を促す中川氏

 カジノを含む統合型リゾート施設IRの誘致を目指す苫小牧市内の経済界の集まり、苫小牧統合型リゾート推進協議会運営委員会(石森亮委員長)は24日、約5年ぶりの勉強会を苫小牧経済センタービルで開いた。中川真・元内閣官房内閣審議官(64)が「IRの現状と今後の課題について」をテーマに講演し、市や市内経済界などの関係者65人が耳を傾けた。

 中川氏は2014~20年に内閣官房でIRに関する法制度の整備などを担当した。制度設計の原点などに触れて「IRは日本でやったことのないビジネス、スケールとクオリティーで制度設計した。日本のビジネスを変えていく可能性がある」と強調し、「新たな観光資源を生み出すものでなければ。どういうIRが北海道、苫小牧に必要か、どんな事業パートナーを求めるのか議論を」と訴えた。

 IRを設置する民間事業者との向き合い方について「パートナーになってもらう意識が必要。二人三脚でずっと一緒に走り、いろんな課題に取り組んで」と説明。IRで懸念されるギャンブル依存症の対策についても「議論を同時に進めて。推進する側にいる方も、対応が求められている」と述べた。

 その上で「北海道IR」を支える要素として、自然や食などの「北海道ブランド」に加え、道内7空港の民営化と一体的運営、次世代半導体製造や大型データセンターの進出など新産業拠点の形成を挙げた上、北海道でIRを実現するために「オール北海道の立場で納得するプランが必要になってくる」などとアドバイスを送った。

 勉強会の開催は19年9月以来。同11月に鈴木直道知事がIR誘致の見送りを表明して以降、コロナ禍もあって活動していなかった。今回は次世代半導体製造ラピダス(東京)の千歳進出、コロナ5類移行に伴うインバウンド(訪日客)回復など、近年の状況変化を踏まえて企画。石森委員長はあいさつで「(IRは)1次募集で大阪に決まったが、残り2カ所の2次募集に向けて、思いを新たにできれば」と話していた。

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