苫小牧市美術博物館(末広町)は、九谷焼の特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」の29日の開幕を控え、急ピッチで会場設営を進めている。九谷赤絵は赤と金色の華やかな細密描写が特徴の焼き物で、その名品が一堂に並ぶ道内初の展覧会。現役の九谷焼作家や本展の監修者を招いた企画なども計画している。
同館と九谷赤絵全国巡回展開催実行委員会の主催。九谷赤絵は江戸時代、現在の石川県加賀市で創業した宮本屋窯で大成した。本展では、九谷赤絵の技法を確立した名工飯田屋八郎右衛門の江戸後期の作品を中心に約200点をそろえた。
作品搬入は今週から始まり、石川県九谷焼美術館副館長の中越康介学芸員(46)らの立ち会いの下、ライトの角度や説明文の位置の調整など細かい展示作業が続いている。中越学芸員は「展示品は個人所蔵が9割以上で、8年がかりで探し出した。これだけ大規模な展覧会はもう二度とできないかもしれない」と話し、「この機会に九谷焼の芸術性を感じてほしい」とアピールする。
期間中の7月27日午前10時から、世界的評価を受ける九谷焼作家福島武山さんを招き、小中学生対象の絵付け体験を行う。参加費300円で、同17日から定員20人を先着順で受け付ける。同28日午前11時からは、福島さんの絵付け実演会も開催し、申し込み不要で自由に鑑賞できる。
8月24日午後6時からは、東京国立博物館の今井敦特任研究員の講演会「東アジアにおける宮本屋窯の赤絵の位置」も予定している。6月28日から定員60人を先着順で受け付ける。市美術博物館の学芸員によるギャラリーツアーもあり、8月3、10日の午前11時から。
特別展は8月25日まで、午前9時半~午後5時(7月27日と8月20~25日は午後8時まで)。一般600円、高校・大学生400円、中学生以下は無料。問い合わせは同館 電話0144(35)2550。
















