新型クレーン導入 水素燃料でも稼働、CN推進 苫小牧国際コンテナターミナル

新型クレーン導入 水素燃料でも稼働、CN推進 苫小牧国際コンテナターミナル
水素燃料電池に置き替え可能な新型RTG

 苫小牧港・東港中央埠頭(ふとう)の苫小牧国際コンテナターミナルで27日、将来的に電源を水素燃料電池(FC)に置き換えられる新型タイヤ式門型クレーン(RTG)の稼働が始まった。新たなエネルギーとして期待される水素燃料の利用を見越し、指定管理者の苫小牧国際コンテナターミナル(苫小牧市弁天)が導入。港湾地域のカーボンニュートラル(CN、温室効果ガスの排出ゼロ)実現に貢献する。

 RTGはターミナルでコンテナをトラックに積み込む荷役機械。同社は6基体制のうち1基を、三菱ロジスネクスト(京都府)製のCN対応型「F―ZERO」に入れ替えた。同社製の新型RTGは2023年度までに国内で8基導入されているが、道内では初めての使用となる。費用は約2億円。22年に発注し、導入に向けて準備を進めてきた。高さは21・4メートル、全幅は25・8メートルで、コンテナは最大40・6トンまで運ぶことができる。

 新型RTGは、従来は軽油燃料のディーゼル発電だったエネルギー源をFCに置換でき、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できることが特徴。RTGはこれまでもハイブリッド型だが、新型RTGは補助電力がリチウムイオン電池で、従来型に比べてCO2排出量を約15%削減できる。当面はこのハイブリッド型で運用し、将来の港湾地域での水素供給インフラ整備に備える。

 7月上旬まで職員が習熟訓練し、その後に本格稼働する予定。50年までのCN実現を目指す「苫小牧港港湾脱炭素化推進計画」の推進にも貢献する取り組みで、同社は「できることから進める必要がある」と強調する。新型RTG2基目も既に発注済みで、28年ごろの入れ替えを考えている。今後は他の荷役機械についても「脱炭素に対応した製品がメーカーから出てくれば、機械の更新の際に導入を検討していきたい」としている。

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