JR北海道は28日、運賃値上げを国土交通省に認可申請した。申請後、綿貫泰之社長が札幌市内で記者会見し、概要を説明。旅客運輸収入全体で平均7.6%(消費税込み)の値上げとなり、年間37億円の増収を見込む。運賃改定予定日は2025年4月1日。JR北の運賃値上げは19年10月以来で、通算3回目(消費税増税時を除く)となる。
綿貫社長は、値上げ理由について(1)物価高騰への対応(2)人材の確保(3)輸送サービスの維持・競争力の向上―の3点を挙げた。徹底した経費の削減など同社の最大限の経営努力を前提として、「お客さまにも費用の一部を負担いただきたい」と述べた。
普通旅客運賃は、平均6.6%(消費税込み)の値上げとなる。初乗り(3キロ以内)を現在より10円高い210円とする。これにより快速エアポートの札幌―新千歳空港間は現行の1150円が1230円となるほか、札幌―北広島間は40円高い580円となる。
苫小牧駅関連では、札幌まで現行1680円が120円値上げされ1800円に。新千歳空港までは40円高い700円。鵡川までは50円高い800円。東室蘭までは90円値上げされ1380円とする方針だ。
定期旅客運賃については、普通運賃の改定分を反映させた上で、現在の割引率を見直し、平均18.9%(消費税込み)引き上げる。通勤定期券は平均22.5%、通学定期券は平均10.5%値上げする。
特急料金や座席指定料金は、都市間バスとの競争や、新型コロナウイルス禍後に利用が低迷していることも踏まえ、値上げせずに据え置く。
綿貫社長は運賃値上げにより、今後、利用者サービスの向上策に努めることを強調。札幌―新千歳空港を結ぶ快速エアポートの車両更新により定員を増加し、混雑を緩和する。また、発寒中央駅と登別駅のバリアフリー化を推進。通学定期券購入時の資格確認を簡略化するほか、来年4月から新たに「精神障害者割引」も導入。衝突防止対策として、シカ止め柵の設置区間を延伸する。
JR北の運賃値上げは今後、国交省の諮問機関である運輸審議会の審査や、公聴会開催を経て認可の可否が決まる。
















