5期連続赤字も増収 人流回復や運賃値上げで改善 道南バス23年度決算

5期連続赤字も増収 人流回復や運賃値上げで改善 道南バス23年度決算

 道南バス(室蘭市、長谷川義郎社長)の2024年3月期(23年度)決算は、売上高が前期比4・0%増の38億9500万円で増収となったが、当期純損益は3200万円の赤字で5期連続の赤字決算となった。ただ、コロナ感染症の5類移行に伴う人流回復で利用増につながったほか、昨年12月に苫小牧市内の路線バスで行った料金値上げなどで、赤字幅は前期から1億5600万円圧縮した。

 売上高の内訳は、乗り合いバスが12・6%増の24億5900万円、貸し切りバスが7・1%増の8億600万円、補助金収入が22・4%減の6億2900万円。市内線では通勤・通学利用が回復し、都市間バスも利用が増えたほか、修学旅行など大口貸し切りのキャンセルがなくなったことで増収に。補助金はコロナ支援関連がなくなるなど、コロナ前の水準に戻った。

 営業費用は0・2%増の40億3300万円。人件費や燃料費、部品材料費の高騰、運転手不足対策もかさむ中、室蘭市内のダイヤ改正など内部の見直しを徹底し、ほぼ前年並みの実績となった。営業損益は1億3800万円(前期は2億7700万円の赤字)で、当期純損益も計画で掲げた7000万円の赤字よりも改善できた。

 長谷川社長は、決算について「何とか黒字化をと努力したが、最終的に追い付けなかった」と残念がりつつ、増収の主因の一つとなった苫小牧市内の路線バス料金改定に「現状を捉えた中で助けていただいた結果」と強調。今年度の目標については「売上高は40億円超え、最終利益は黒字にしたい」と意欲。今年4月には利用者の減少や運転手の不足などを背景に、路線バス再編も行って成果を上げる中、「秋から来年に向けて話を聞き、改善できるものは良い方向で考えたい」と述べた。

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