苫小牧市西地域包括支援センターは1日、苫小牧緑陵中学校(赤松政彦校長)の2階ホールで介護予防教室を開いた。学校を会場に使用したのは市内初で、同校では毎月3~4回の実施を計画している。高齢化が進み介護予防がますます重要となる中、新たな会場を確保する試みで、市介護福祉課の佐藤敦史課長は「地域に介護予防策を広げるきっかけになれば」と期待を込める。
「肩を大きく回してみましょう」「股関節が開いているのを意識して」―。同日開かれたのは同センターの「しっかりちょ筋教室」。普段は生徒たちが集会や部活動などに使っているホールが、高齢者の集いの場に早変わり。高齢の参加者が約2時間にわたって、ストレッチ運動や筋力トレーニングに取り組んだ。
休み時間には廊下を行き来する生徒たちの明るい声が響き、「自分も生徒のように若くなったみたい」とほほ笑む人も。ときわ町の藤村弘さん(89)は「介護予防教室に通っているから、元気に過ごせていると思う。緑陵中に来るのは初めてだけど、ここにも頑張って通いたい」とはつらつとした表情で話していた。
介護予防教室は市の事業で、市内7カ所の地域包括支援センターが公共施設や地域の会館などを会場に計21教室を展開している。高齢化率が比較的高い西部地域を担当する西地域包括支援センターは、のぞみコミュニティセンター(のぞみ町)やスプリングタウン総合福祉会館(明徳町)で計3教室を実施してきたが、のぞみコミセンで毎週月曜に開催する「しっかりちょ筋教室」は登録者数が36人を数え、会場が手狭に。加えて、地域内に気軽に通える場所をもっと増やしたい―と、新たな会場探しに乗り出した。
市介護福祉課から依頼を受けた赤松校長は「コロナ禍や時代の流れもあり、学校と地域の関係が薄くなっていると感じていた。生徒が日常的に地域の高齢者と身近に接することで、どのような教育効果があるか知りたい」と、授業の空き時間にホールを提供することを決めたという。
市は2050年には高齢化率が40%を超えると推計しており、佐藤課長は「これまで以上に地域での介護予防策を増やす必要がある。同校の協力を機に既存の枠にとらわれず、学校と一緒にできることがないか考えていきたい」と話している。
















