第28回全国高校女子硬式野球選手権大会が20日、兵庫県丹波市などで開幕する。今年も駒大苫小牧女子硬式野球部が日本一に挑戦。3年生にとっては集大成となる大会で、篠崎芹主将は「昨年、先輩たちがベスト4入賞という結果を残してくれたし、それを超えていきたい思いもある。『日本一』を目指したい」と意気込みは強い。
大会には史上最多の61チームが出場。競技は8月3日を最終日とする8日間でトーナメントを繰り広げる。会場は丹波市と淡路市の2市4会場でベスト16を決め、以降準決勝までを丹波市で開催し、決勝は阪神甲子園球場で行われる。駒大苫は1回戦の対戦相手が不参加となったため、23日に花咲徳栄(埼玉)、花巻東(岩手)の勝者との対戦が初戦となる。
5月から7月にかけては道内初の女子硬式野球チーム、ホーネッツ・レディースや札幌国際大のほか4高校の6チームで総当たり戦を展開する北海道リーグに参戦し、6勝4敗と善戦した。計10試合をこなす中で、けが人が続出したり、モチベーションがダウンしてしまったりと、各選手は課題に直面することも多かったが、佐藤千尋監督は「自分たちを見詰め直す機会となり、課題がより明確になった。どのように克服していくか―と、真摯(しんし)に向き合い、チームが一つになっていった」と話す。
前回大会の好成績で、今年も期待が寄せられるが「昨年とは選手も監督も違う新しいチーム。意識し過ぎて『勝たなきゃ』となるのではなく、今年の自分たちの色を出してくれれば」と自然体での戦いを期待する。
3年生にとっては最後の大会。1年生からまとめ役を担ってきた篠崎主将は「自分たちらしくないプレーが続く時期があり、不安に思うこともあったが、共に苦しい練習を乗り越えてきた絆がある」と振り返る。「ここまで成長できたのも指導者や家族のおかげ。結果で恩返しし、うれし涙で終えることができるよう頑張りたい」と力を込め、「最高で最強のチーム」となるべく、王者の席を目指して大会に臨む。
予選トーナメントの組み合わせは別表の通り。

















