抄紙機1台停止へ 日本製紙白老工場 25年9月末に 紙需要減少で生産体制再編成

抄紙機1台停止へ 日本製紙白老工場 25年9月末に 紙需要減少で生産体制再編成

 日本製紙(東京、野沢徹社長)は7日、白老工場(白老町北吉原)に3台ある抄紙機のうち上質紙などを生産する1台を、2025年9月末で停止すると発表した。同工場全体の生産能力は2割ほど低下するが、従業員の雇用は工場内で維持する。紙需要の減少に伴う生産体制の再編成で、同社は「生産体制を需要規模に合わせるため停機に至った」としている。

 稼働を止めるのは同工場で1968年から運用し、最も古くなっていた8号抄紙機。ノートやコピー用紙向けの上質紙など、年間約6万4000トンを生産している。

 同工場は現在、抄紙機3台で主に上質紙や塗工紙など、年間約27万4000トンを生産しており、停止する抄紙機は同工場の総生産量の2割強を占めている。

 同社は21年発表の「中期経営計画2025」で、基本戦略に「事業構造転換の加速」を掲げ、需要増が期待されるトイレットペーパーなどの家庭紙製品へのシフトを進めている。

 今回の発表では、八代工場(熊本県)でも25年6月末に新聞用紙用の抄紙機1台を稼働停止する一方、同工場で輸出を中心とした家庭紙事業を展開するとした。両工場の抄紙機停止による削減効果は、26年度で20億円と見込んでいる。

 白老工場は7月1日時点で従業員360人体制。残る抄紙機2台で上質紙以外の増産を図って雇用を維持する方針で、同社広報室は「白老工場でも余剰となる人やリソースを使い、成長が見込まれる生活関連事業へ切り替えを図ることも検討している」と話す。

 同社は近年、紙生産事業の再編を加速している。19年12月に苫小牧市勇払の勇払事業所で、洋紙の生産を終了。21年8月には釧路工場(釧路市)で紙生産を終え、同9月末に工場を閉鎖した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る