苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターで5日、「ヒグマを学ぶ」と題したセミナーがあり、市民ら約50人が参加した。道立総合研究機構の研究職員白根ゆりさんがヒグマが市街地に出没する背景などに触れ、人身事故を防ぐための対策を語った。同センターの「野生動物に学ぶ救護セミナー」の一環。道の「秋のヒグマ注意特別期間」(9~10月)に合わせ、胆振総合振興局と共催した。
白根さんは、春グマ駆除制度の廃止など捕獲規制の強化で分布が拡大したのに加え、近年の市街地周辺の環境変化を出没増加の要因に挙げ、「緑地の保全がヒグマの移動経路の形成につながり、人なれする個体も出てきた」と指摘した。
対策として▽草の刈り払いでヒグマの隠れ場所を減らす▽家庭菜園や生ごみのコンポストなど誘引物を適切に管理する―などを紹介。狩猟者以外のヒグマの事故の大半は、山菜、キノコ採りの際に起きていることも説明し、「一人一人が気を付け、クマを悪者にしないようにしてくれたらありがたい」と呼び掛けた。
















