サケの豊漁と漁の安全を祈願する催事「第34回しらおいチェプ祭」(同祭実行委員会主催)が6日、白老町石山の汐音ひろばで開かれ、町内外から約4000人(主催者発表)が秋サケの味覚とアイヌ文化の魅力を満喫した。
アイヌ民族が神の魚(カムイチェプ)として大切にするサケの遡上(そじょう)を祝う行事。
会場の一角で、盛り土にした炭火の炉でじっくりと焼き上げたサケの串焼き「チマチェプ」が販売され、約480本を完売した。
ステージでは平取アイヌ文化保存会の古式舞踊や平取町出身の自営業萱野公裕さん(36)による漫談、道内を中心に活動する音楽ユニット「ニンチュプ」の歌唱などが披露され、来場者が大きな拍手を送っていた。
チェプ祭は、アイヌ文化に理解を深めてもらおうと毎年、地元のアイヌ民族の人々らで実施している。当初、会場はポロト湖畔だったが、同湖畔での民族共生象徴空間(ウポポイ)開設工事を機に、2017年から同ひろばとなった。

















