ヤングケアラー理解へ 苫小牧市職員向け研修

ヤングケアラー理解へ 苫小牧市職員向け研修
ヤングケアラー支援について学ぶ市職員

 苫小牧市の職員がヤングケアラーへの理解を深め、支援方法を学ぶ研修会(市主催)が21日、市役所で行われた。子どもの養育相談などを担当する部署を中心に63人が出席。講師を務めた大阪公立大(大阪府堺市)の濱島淑恵教授はこれまでに出会った当事者の声を交えながら「家族をケアする子どもたちにとって、一番の理解者になってほしい」と呼び掛けた。

 ヤングケアラーは大人に代わって家族の世話や介護、家事などを担う子ども。市は当事者を孤立させず、見守って手助けする地域づくりを目指し、4月に市ヤングケアラー支援条例を施行しており研修会は同条例に基づいて企画された。

 濱島さんは過去の調査などによると子どもが担っているケアとしては家事や見守り、話し相手、年下のきょうだいの世話といった日常的なものが多く、本人や家族はケアにかかっている負担に気付いていなかった点を指摘。家族ケアそのものは悪いことではないとした上で、過度なケアは本人の健康面や学校生活などに負の影響を与える可能性があり、社会全体で支援する必要があることを強調した。

 研修では「近所の人が顔を合わせるたびに自分を気に掛けてくれたのが、安心につながった」「訪問介護の人が来ているときに休憩していたら、その人に『気楽だね』と言われて傷ついた」「助けてほしいわけではない。ただ分かってほしい」といったヤングケアラーが発した言葉も紹介。濱島さんは「信頼できる身近な味方が必要。ぜひ、それぞれの立場から寄り添ってほしい」と訴えた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る