新千歳空港ビル内に富裕層向けホテル20年1月開業予定 来月2日予約受け付け開始

新千歳空港ビル内に富裕層向けホテル20年1月開業予定 来月2日予約受け付け開始
最高級客室「数寄屋スイート」の完成予想図(提供)

 碧雲堂ホテル&リゾート(千歳市)は9月2日から、増築中の新千歳空港国際線ターミナルビルで2020年1月に開業予定の富裕層向けホテル「ポルトムインターナショナル北海道」の宿泊予約受け付けを開始すると発表した。最上級客室は1泊最高100万円に設定。空港直結の立地を生かし、新千歳を拠点に道内を周遊する長期滞在客の獲得を目指す。

 8階建ての国際線ビルでは1~4階の旅客取り扱い部分が8月30日に供用開始し、ビル内直結で4階以上を占めるホテルが20年1月29日に開業予定。全171室を構える。予約は公式ホームページで受け付ける。

 8階に1室のみ設ける最上級客室「数寄屋スイート」は広さ約250平方メートル。ベッドは2人分だが、畳に布団を敷いても寝られる。スイートルームのうち「数寄屋」を含む広さ100平方メートル以上の3室では客室内に温泉を引く。最も手頃な「スーペリア」は広さ43平方メートルで、料金は1泊3万円台後半からとなる見込み。

 訪日客の中でも富裕層を主な客層に据え、道内各地の観光地や交通アクセスなどを紹介する係員のコンシェルジュを置く。新千歳をはじめとする道内7空港の運営権一括民間委託(空港民営化)も見据え、周遊拠点にしてもらう。

 京都の老舗料亭「下鴨茶寮」、フランス料理の「TATERUYOSHINO(タテル・ヨシノ)」が道内初出店し、道産食材の和洋食をメニューにする。日本文化を体験してもらう趣向から、数寄屋造りの茶室を館内に設置し、客室やロビーでは浮世絵や日本画といった美術品をあしらう。

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