若草小の修学旅行延期問題 説明会で社長ら謝罪

若草小の修学旅行延期問題 説明会で社長ら謝罪
保護者に謝罪する大西社長(右から2人目)

 苫小牧若草小学校(真鍋忍校長)6年生の修学旅行が旅行会社、名鉄観光サービス(名古屋市)によるバスの手配ミスで中止となった問題で、3日夜、同校で保護者説明会が開かれた。同社の大西哲郎社長や苫小牧支店の蓑島雅博支店長ら5人が保護者の前で謝罪した。

 説明会には、6年生の保護者36人が出席。当日に代替のバスを使用せず、修学旅行を延期した理由について真鍋校長が「出発時間が大幅に遅れ、事前に計画した自主研修の時間を十分に確保できないことや子どもたちの健康面、安全面を考慮しやむを得ず決断した」と理解を求めた。17、18の両日、同社が行程を変更せず、追加料金なしで実施することも報告した。

 配車ミスに至った経緯について同社は、苫小牧支店の担当者がバス会社から見積りの回答書面を受け取り、手配が完了したと思い込んだと説明。「6月上旬ごろから旅行当日まで1度もバス会社と連絡を取らず、支店内での確認作業も不十分だった」と落ち度を認めた。

 その上で、大西社長は「児童にとって最も楽しい修学旅行を延期させてしまったことをおわびします」と謝罪。「二度とこのようなことが起きないよう指導を徹底させ、17日からの修学旅行には万全の体制で臨む」と約束した。

 保護者からは、子どもたちへの謝罪などを求める厳しい声も上がった。PTA会長を務める大宮久司さん(39)は「延期日の給食が無駄になったりもしている。修学旅行終了後に保護者の意見を集約し、PTAとして何らかの補償を求めたい」と述べた。

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