2度のがんを経験した女優、タレントの原千晶さん(45)によるがんの早期発見、治療をテーマにした講演会(苫小牧市民生委員児童委員協議会主催)が4日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。原さんは、「大切な人の喜びはあなた自身が元気でいること」と訴えた。
民生委員児童委員向けの講演会で、白老町や安平町など近郊の委員を含め、約300人が参加した。
原さんは30歳の時、生理痛で病院にかかり、子宮頸部(けいぶ)のがんが判明したと告白。「医師から子宮の全摘出を勧められたが踏み切れず、がんの部分を取り除いて子宮を残す選択をした」と振り返った。
その後、月1回の定期的な診察を受けたが2年ほどたって自己判断で、通院をやめると35歳の時、再び病魔が襲い、子宮頸(けい)がんと子宮体がんを併発。「リンパ節への転移も分かり子宮の全摘出手術と抗がん剤治療を行った。2度目のがん治療から間もなく10年を迎える」と述べた。
原さんは「なぜ、自己判断で通院を途中でやめたのかと後悔の念は今も消えない」と強調。がんに対する自身の無知が命の危機を招いたとし「物事を知らないと判断を誤る。正しい知識を身に付けてほしい」と訴えた。
















