苫労基署管内の労災発生 19年8月末時点で前年比45件減の275件

苫労基署管内の労災発生 19年8月末時点で前年比45件減の275件
苫小牧の業界団体関係者と行われた木造建築現場パトロール=7月

 苫小牧労働基準監督署がまとめた2019年1月1日から8月末までの管内(東胆振1市4町、千歳市)の労働災害発生状況によると、4日以上の休業を伴う労災発生件数(速報値)は前年同期より45件少ない275件となった。各業界の防災意識の高まりに加え、胆振東部地震の発生に伴う災害復旧工事の増加を見越して同署職員の重点業種に対する啓発活動などが奏功した格好。同署は追い込み期に入る建設業の現場パトロールなど、今後も労災防止に努める考えだ。

 管内の労災件数の内訳を見ると、最も多かったのは製造業の70件(前年同期比7件増)だった。このうち食料品製造は30件(同15件増)で、前年同期から倍増している。担当者は「従業員用送迎バスの事故で複数のけが人が出たため」と話す。

 次いで道路貨物運送業が49件で前年同数。建設業は29件(同5件減)、「その他」に分類されている保健・衛生業21件(同1件増)、畜産業17件(同10件減)、農業8件(同2件減)などとなった。

 担当者は昨年1年間の労災事故件数が「全般的に高止まりで推移し、特に多かった」と説明。このことを踏まえ、今年は建設や林業、道路運送貨物、その他運輸などを重点業種に位置付け、労災事故防止の取り組みを推進していることを強調する。

 さらに胆振東部地震で災害復旧工事が増えることを見込み、「建設現場などを対象に抜き打ちを含む現場パトロールなどの監督指導を実施している」と指摘。9月以降は降雪前の工事完了を目指して追い込み期に入るため「事故が増えやすくなる。引き続き気を引き締めて作業に当たってもらうよう注意喚起していく」と話している。

 なお、10月1日から1週間の全国労働衛生週間を前に、9月を準備期間としていることから労働時間の把握なども呼び掛けていく方針だ。

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