ウポポイ開設で白老駅改修 アイヌ語車内放送も 特急停車を大幅増 札幌―新千歳「特別快速」を設置 JR北

ウポポイ開設で白老駅改修 アイヌ語車内放送も 特急停車を大幅増 札幌―新千歳「特別快速」を設置 JR北

 JR北海道は11日、2020年4月に白老町にオープンする民族共生象徴空間(ウポポイ)開設に向けた同社の取り組みを発表した。来年春のダイヤ改正に合わせ、白老駅に停車する特急列車の本数を現行の1日当たり12本から31本へ大幅に増やすほか、同駅のホームの延伸など改修にも着手する計画。年間来場者数100万人を目指すウポポイを、交通アクセスの充実で後押しする。

 JR北の島田修社長が同日、記者会見して発表した。

 現在、白老駅に停車している特急は「すずらん」の12本。これに来春から「スーパー北斗」の19本を加えて計31本の特急を停車させ、ウポポイの最寄り駅であることをアピールする。

 最大10両編成の特急「スーパー北斗」を停車させるため、白老駅の改修にも着手する。現行のホーム(約170メートル)を約50メートル延伸し約220メートルとする。さらに白老町が建設する自由通路と、同社の乗り換え渡線橋とを直接往来できる臨時改札口も設置し、駅北側のウポポイとのアクセスを向上させる。

 既に同駅では、総工費約6億円(JR北が3分の1を負担)で、バリアフリー化の整備も進められている。改札内エレベーター(2基、スルー型11人乗り)が新設されるほか、上りホームの高さを約20センチかさ上げして改良。駅舎内改修として自動ドアやLED(発光ダイオード)列車発車標なども新設される。

 また、JR北ではアイヌ語による車内放送も来春から開始する。一部の特急列車や快速エアポートの札幌駅や新千歳空港駅発車時に「イランカラプテ」(こんにちはの意)であいさつ。特急列車の白老駅到着前に、ウポポイの最寄り駅であることをアイヌ語でも案内する。

 白老駅の1日当たりの平均乗降客数は現在625人だが、島田社長は今回の取り組みで「ウポポイは年間100万人と大きな目標を掲げており、駅もかなり変わってくる。少なくとも倍増させたい」と述べた。

 この他、JR北は来春のダイヤ改正に合わせ、札幌―新千歳空港間の快速エアポートの輸送力増強策も発表。近年のインバウンド(訪日外国人)の増加や、今後も利用増が見込まれるためで、現行1時間当たり4本から5本の運行に増やす。また、朝の通勤時間帯と夜間帯に特別快速エアポートを計4本設定。新札幌と南千歳駅のみ途中停車するタイプで、所要時間を最速37分から33分に短縮する。特別快速とは別に、札幌発の始発時間を現行の午前6時台から同5時台に前倒しし、最速で午前6時半ごろに新千歳空港に到着できる早朝エアポートも設定する。

 これにより、快速エアポートは現行の1日当たり116本が148本となり、輸送力を3割増強する。エアポート増発に向け、4編成分計24両の車両を導入したほか、信号機も増設。設備投資額は総額約80億円となる。

ウポポイ開設へ向けた取り組みを発表する島田社長=11日午後、JR北海道本社

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