苫小牧市の有珠の沢町内会(上原毅会長)は22日、住民避難訓練を行った。約90人が参加。5年前の大雨で同町住民に出された避難勧告や昨年の胆振東部地震を踏まえて避難ルートや連絡系統を確認し、万が一の災害発生に備えた。
避難訓練は午前10時に大きな地震があり、停電になったという想定。住民は町内14カ所の最寄り公園(一時避難所)に自主的に避難し、町内会役員が避難誘導員となって、二次避難所に設定した有珠の沢町総合福祉会館まで歩いて移動した。途中、災害時に倒壊する恐れがある街路樹やブロック塀がないかを確認し、町内会役員間の連絡体制や避難に要する時間もチェックした。
集まった総合福祉会館ではマットなどの災害用備蓄品を展示し、災害用食料のアルファ米を活用したカレーライスの炊き出しを行った。あいさつした上原会長(72)は2014年9月に発生した低気圧に伴う猛烈な雨で同町住民4760人に市が避難勧告を出し、土砂災害の被害に遭ったことを指摘。昨年の胆振東部地震による道内全域での大規模停電も踏まえ、「災害は常に身近にある。何か起きた時は迅速に避難する意識を高めなければならない」と、避難訓練の意義を強調した。
参加した会社員の西幹男さん(59)は「災害時に近所同士で助け合うためには、日頃からの交流が不可欠」と考えており、今回の訓練を含めて町内会活動に参加する必要性を再認識していた。
同町内会は2005年に自主防災組織を創設。14年の大雨による土砂災害を機に、毎年、出前講座で防災について学んだり消火訓練をしている。同組織推進室の山道正雄室長(68)は「身近な場所で災害が発生しているが、月日がたつと災害に備える意識が低くなる。毎年繰り返し啓発していきたい」と決意を新たにした。
















