倉庫・配送業の小樽倉庫(本社小樽市)は、苫小牧市勇払の配送センター機能を市内一本松町に建設した新センターへ移し、15日から操業スタートする。本州から海上輸送された自動車用エンジンオイルなど潤滑油製品の保管拠点に位置付け、全道に配送する。可動式のパレットラックを取り入れ、搬出入や管理を効率化した。港からの輸送距離が短くなることで二酸化炭素(CO2)の排出削減なども期待できる。
同社は1992年から、出光興産(本社東京)が勇払に所有する配送センターで、潤滑油製品の管理と配送業務を受託している。取り扱う製品は3000アイテムを超え、その数も年々増えて細分化していることから、効率的な管理と保管に対応するため一本松町の土地を賃借し、自社倉庫を建設して管理などの業務を請け負うことにした。
一本松町の配送センターは約9100平方メートルの敷地に建設。各種製品に対応するため、▽危険物倉庫(999平方メートル)▽指定可燃物倉庫(699平方メートル)▽屋外保管施設(836平方メートル)▽少量危険物保管庫(25平方メートル)―の4棟を整備した。200リットルのドラム缶換算で8714本分の保管が可能で、自動車用エンジンオイルをはじめ、機械の作動油、クリーニング溶剤、農薬など、さまざまな種類の製品を取り扱う。総事業費は4億5000万円。
全体の保管量は移転前と変わらないが、効率的な搬出入に対応するため危険物倉庫に可動式パレットラックを導入し、製品管理も細分化が可能になった。非常用発電設備も導入し、災害時も業務を継続できる。倉庫内の照明や電源スイッチは防爆仕様を採用し、自動消火装置も設置。万が一、製品の油が漏れても床の傾斜で一カ所に集めて気化させるなど、安全対策に配慮した設計になっている。
旧センターから新センターへの移転で苫小牧港・西港区で荷揚げ後の陸上輸送距離が約7キロ短縮され、配車が効率化される他、CO2排出量も月間で約11トン削減する効果も生み出すという。
同社苫小牧支店の渡邊博史支店長は「製品を全道の工場や農協などに迅速に運ぶ体制が整った」と強調。7日の竣工(しゅんこう)式を経て15日に操業開始する。今後の需要増を見込んで隣接地に新たな倉庫を建設する構想もある。
小樽倉庫は1893年に小樽市で創業。苫小牧市内では、出光興産との取引以外に、2001年に苫小牧市沼ノ端に物流センターを開設し、4棟(計7900平方メートル)の保管スペースで砂糖の原料となるビートも管理、配送している。
















